
こういった人に向けた記事です。
Googleが検索意図を理解できるようになった影響で、「キーワードに重点を置いたSEO対策」ではなく「トピックに重点を置いたSEO対策」が登場しました。
それが「トピッククラスター」です。
本記事では、トピッククラスターの特徴や作り方を具体的に解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
本記事は「アフィリエイトブログで0から10万稼ぐための始め方・やり方」の第二章の詳細内容です。
目次
トピッククラスターとは
トピッククラスターは、特定のトピックを中心に関連する記事をグループ化する内部リンク構造のことです。
イギリスのSEO専門家である「Matthew Barby」が提唱した「キーワードではなくトピック」に重点を置いたSEO戦略として注目されています。
ロングテールSEOを実施しても、上手く集客ができなかった人は内部リンク構造に問題があったのかもしれません。
トピッククラスターを正しく理解して実践できれば、「SEOを意識した内部リンク構造」を作ることが可能です。
トピッククラスターを理解するために、3つの専門用語を知る必要があります。
- トピック
- ピラーコンテンツ(ピラーページ)
- クラスターコンテンツ
1つずつ、分かりやすく解説します。
トピック
トピックとは、SEOキーワードといえば分かりやすいでしょうか。
トピッククラスターでは、ミドルキーワード程度のSEOキーワードが「トピック」と呼ばれます。
既に自サイトを所有している人は、既存のコンテンツをトピックごとに分類するところから始まります。
また、新しくサイトを作る人はトピックを確定させてから記事を書くことになります。
ピラーコンテンツ(ピラーページ)
ピラーコンテンツ(ピラーページ)とは、トピックの中心になる記事のことです。
ミドルキーワード程度で検索上位に表示したい記事になります。
ミドルキーワードなので、主に2語を組み合わせたSEOキーワードです。
ビックキーワードを対策したい場合は、ドメイン全体で対策するのがオススメです。
最終的にピラーコンテンツを上位表示できれば、トピッククラスターによるSEO戦略は成功したといえるでしょう。
クラスターコンテンツ
クラスターコンテンツとは、ピラーコンテンツの関連記事や補足記事のことです。
ピラーコンテンツがミドルキーワードで上位表示したい記事なのに対して、クラスターコンテンツはロングテールキーワードで上位表示したい記事になります。
「トピック」「ピラーコンテンツ」「クラスターコンテンツ」の関係を以下のイメージです。
トピック | ブログ 作り方(SEOキーワード) |
ピラーコンテンツ | 「ブログ 作り方」の記事 |
クラスターコンテンツ | 「ブログ 作り方+1語」の記事 |
ピラーコンテンツとクラスターコンテンツは、内部リンクで繋ぐことが重要です。
上記の内部リンク構造は、ドメインオーソリティを共有して、トピッククラスター内の記事全体が検索上位に表示される仕組みになっています。
トピッククラスターのメリット
トピッククラスターの特徴は以下の3点です。
- Googleがサイト構造を理解しやすい
- 1つのページの順位が上がると、トピッククラスター全体の順位が上がる
- トピックの専門家であることをアピールできる
トピッククラスターを実施する前と実施した後で、どのような違いがあるのかを含めて解説します。
Googleがサイト構造を理解しやすい
トピッククラスターは、Googleがサイト構造を理解しやすいという特徴があります。
なぜならピラーコンテンツには、トピックに関連する記事が全て集まっています。
そして、ワンクリックで記事を行き来できるのでシンプルなサイト構造です。
トピッククラスター実施前 | トピッククラスター実施後 |
---|---|
関連する記事にワンクリックで行き来できない。 →Googleにもユーザーにも分かりづらい。 | 関連する記事にワンクリックで行き来できる。 →シンプルなサイト構造で分かりやすい。 |
また、このサイト構造は「クローラビリティ」にも優れています。
クローラーがクロールしやすいため、コンテンツ内容を正しく理解してくれます。
さらに、SEOでは記事だけが評価対象ではありません。
2018年8月のコアアップデートから「サイトの権威性や信頼性」を重視しています。
サイト全体の評価を求められているため、「サイト構造が理解しやすい」というのは大きなメリットです。
1つのページの順位が上がると、トピッククラスター全体の順位が上がる
2つ目の特徴として、「1つのページの順位が上がると、トピッククラスター全体の順位が上がる」という点があります。
トピッククラスターを実施する前は、コンテンツ同士の関連性が低いです。
コンテンツ同士の関連性が低いと、1つのページの順位が上がっても、他ページへのSEO効果は現れにくいとされています。
トピッククラスターに取り組めば、コンテンツ同士に関連性が生まれます。
1つのページの順位が上がれば、関連ページへのSEO効果が現れやすいです。
トピッククラスター実施前 | トピッククラスター実施後 |
---|---|
コンテンツ同士の関連性が低い。 →1つのページの順位が上がっても、他ページへのSEO効果が現れにくい。 | コンテンツ同士の関連性が高い。 →1つのページの順位が上がると、関連ページへのSEO効果が現れやすい。 |
トピックの専門家であることをアピールできる
トピッククラスターは、トピックの関連記事を網羅できます。
関連記事を網羅して情報を提供できるので、Googleにトピックの専門家であることをアピールできます。
「トピックの専門家」であることは非常に重要です。
なぜなら2018年8月のコアアップデートでは、サイトの権威性や信頼性だけでなく、「専門性」も重視されています。
トピッククラスター実施前 | トピッククラスター実施後 |
---|---|
トピックの専門家であることをアピールできない。 →トピックの専門家として認識してもらいにくい。 | トピックの専門家であることをアピールできる。 →トピックの専門家として認識してもらいやすい。 |
ユーザーの検索意図を理解して答えを提示することに加えて、その先の悩みを解決できるコンテンツを用意できればGoogleから高い評価を得られます。
トピッククラスターを作るコツ・ポイント
トピッククラスターの作り方をご紹介する前にコツやポイントを解説します。
ピラーコンテンツ作成のルールを守る
ピラーコンテンツはトピックの中心となる記事です。
そのトピックに興味があるユーザーの抱えている悩みを解消できる必要があります。
そのためには、ピラーコンテンツ作成では以下のルールを守る必要があります。
- トピックに関する内容を網羅する
- 内容を掘り下げすぎない
ピラーコンテンツは「トピックに関する内容を網羅」しなければいけません。
ミドルキーワードを担当するため、さまざまな検索意図に対応する必要があるのです。
また、「内容を掘り下げすぎる」のも良くありません。
内容を掘り下げるのは、クラスターコンテンツの役割だからです。
以上のルールを守り、トピックの柱となるピラーコンテンツから作成することをおすすめします。
トピック同士で重複コンテンツを発生させない
トピッククラスターは「記事をトピックごとに分類すること」から始まります。
そのトピックの分類作業で、重複コンテンツを発生させてはいけません。
トピック同士で重複コンテンツを発生させてしまうと、自サイトの記事同士で競合してしまいます。
ピラーコンテンツやクラスターコンテンツが無駄になってしまう可能性が高いため、重複コンテンツになりそうな内容は1つにまとめることをおすすめします。
トピッククラスターの作り方
それでは、トピッククラスターの作り方を具体的に解説します。
1.記事をトピックごとに分類する
まず、自サイトを所有していて記事を書いている場合、記事をトピックごとに分類しましょう。
コツ・ポイントでお伝えした通り、トピック同士で重複コンテンツを発生させないことを意識して分類します。
また、トピックとしてビックキーワードを選ぶのは推奨されていません。
たとえば、「ブログ」「マーケティング」などの単一キーワードをトピックにはしません。
ビックキーワード・単一キーワードは、あまりにも多くの検索意図が存在するため、ドメイン全体で対策する必要があります。
トピックには「ブログ 作り方」などのミドルキーワードを選びましょう。
2.ピラーコンテンツを決める
トピックごとに分類できたら、ピラーコンテンツを決めます。

コツ・ポイントでお伝えした"ピラーコンテンツ作成のルール"を守りながら作ります。
ピラーコンテンツ作成のルール
- トピックに関する内容を網羅する
- 内容を掘り下げすぎない
ピラーコンテンツ作りのポイントは、トピックに関する内容を網羅しつつ、内容を掘り下げすぎないのがポイントです。
トピックが「ブログ 作り方」なら、「ブログの作り方」に関するピラーコンテンツ(中心となる記事)を用意しましょう。
3.クラスターコンテンツを決める
ピラーコンテンツを作ったら、クラスターコンテンツを決めます。
トピックの中心となるピラーコンテンツを支える関連記事・補足記事のことです。
ピラーコンテンツは内容を掘り下げすぎないことがポイントですが、クラスターコンテンツは具体的に内容を掘り下げることが重要です。
「ブログの作り方」というピラーコンテンツを作ったら、関連するクラスターコンテンツを作ります。
例えば、「おしゃれなブログの作り方」や「スマホでブログを作る方法」などをクラスターコンテンツにします。
4.記事を書く
ピラーコンテンツやクラスターコンテンツを決定したら、実際に記事を書きましょう。
書く順番は、ピラーコンテンツ→クラスターコンテンツの順番がおすすめです。
ピラーコンテンツで網羅的な記事を書いた後に、掘り下げて伝えたい内容をクラスターコンテンツで書きましょう。
5.内部リンクを相互につなげる
ピラーコンテンツやクラスターコンテンツを書いたら、内部リンクを相互につなげます。
内部リンクを相互につなげることが、トピッククラスターを作る上で重要です。
トピックと関係ない内部リンクを送らないことやクラスターコンテンツ同士で相互リンクしないことが重要です。
リンクをつなげる作業を忘れていると、トピッククラスターの利点を活かすことができません。
手間のかかる作業ですが、欠かさず行いましょう。
トピッククラスターに関するよくある質問
トピッククラスターに関するよくある質問を以下にまとめました。
ピラーコンテンツとクラスターコンテンツは必ず相互リンクにしますか?


どちらか一方からのリンクだけではダメです。
ピラーコンテンツとクラスターコンテンツは相互リンクにしなければ、トピッククラスターの利点を活かすことができません。
クラスターコンテンツ同士でリンクしてもいいですか?


リンクジュースをピラーコンテンツに集めることでトピッククラスターの真価が発揮します。
もし、クラスターコンテンツ同士でリンクしてしまうと、リンクジュースが分かれてしまい、トピッククラスターの魅力が減ってしまいます。
ただし、「絶対にユーザーのために必要」「収益の導線として重要」と感じるなら、クラスターコンテンツ同士でリンクをつなげるのも良いでしょう。
サイドバーやフッターにリンクを置いてもいいですか?


本文にあるリンクとサイドバーにあるリンクでは価値が違うため、本文内に関連のないリンクを入れなければ問題ありません。
「本文内のリンク」について、トピッククラスターの内部リンク構造を意識すればいいでしょう。
まとめ:トピッククラスターを作り、効率的なSEO対策を実施しよう!
本記事では、トピッククラスターの概要から特徴をご説明して、作り方のコツ・ポイントを解説した上で、具体的な作り方まで解説しました。
僕がトピッククラスターを知ってからは、それまで書いていたロングテールキーワードの記事をクラスターコンテンツの代用としました。
ピラーコンテンツは新たに作成して、ロングテールキーワードの記事と相互リンクをつないだのです。
すぐに効果が現れることはありませんでしたが、じわじわと検索順位が伸びたのが印象的でした。
内部リンク構造を適当にしていた人は、ぜひトピッククラスターを作って、ぜひ効率的なSEO対策を進めてください。